細胞の秩序#3
前回、私は細胞に生かされているという話をしましたが、それは私たちの体や脳の作りを学ぶとみなさんも感じるかもしれません。
まず、私が初めて「生かされている」を感じたのは、こんなある古い洋書でこんな一文を見つけたときでした。
Without the life energy of enzymes, we would be nothing more than a pile of lifeless chemical substances. (酵素がなければ、人はただの化学物質である。)
Enzyme Nutrition: Dr. Edward Howell
私たち人間は、酵素の働きがなければ、ただの糖質や脂質、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの化学物質なのです。
こんなお話をすると、「え?酵素ってそんなにすごいものなの?!」を感じる人も多いと思います。私も実際この本を読むまで、酵素についてこんな風に考えたこともありませんでした。もちろん大学での勉強や科学、医学の教科書に酵素のことが書かれています。
「〇〇という酵素が反応して、ホルモンがでますよ~」とか「●●酵素が分泌されるとこんな風になりますよ」とか。
でも、それぞれの臓器や骨、ホルモンや脳などと違い、酵素はたまに登場する脇役のような印象です。実際に一般の人でも、栄養素や菌の働きに詳しい人は多いですが、「酵素」というくくりになるとどうでしょう?・・・ 酵素が体から抜けたら人が物質になると感じている人は少ないのではないでしょうか?
酵素は体内で起こるすべての化学反応を促している触媒で、人の体には約300種類あるといわれています。また、体内の化学反応の約600種類以上に影響を与えているとされているんです。
リンゴを食べてもリンゴのままでは体に吸収されず、エネルギーにもなりませんよね?最終的にリンゴ→エネルギーになるという“変化”は酵素のおかげで起こっている化学反応です。
風をひいてしまったも、ウイルスが排出されてまた元気に活動できるのは?これも酵素のおかげ。
勉強したものを脳に記憶し、その記憶を長期的なものにするのも、酵素のおかげ。
細胞の核がDNAをコピーし、アミノ酸を結合させてタンパク質を生成させるのも?もちろん酵素のおかげなのです。
今回は酵素酵素と言っていますが、このブログを“酵素専門”にしたいわけではありません笑 ただ、今のところすでにこれを読んでくれた読者の方は、
- 人間には37兆個の細胞がある
- 300種の酵素が生命活動を促してる
ということを知りましたね。(もともと知ってる人も多いかもしれませんね笑)
私たちは何の努力もせず、頑張らず、意識せず、気が付いたら37兆個の細胞とそれを動かす300種類の酵素を体に蓄えて、今ここにいるんです。それがあなたにとって良くても悪くても。ただ、いるんです。
なんとなく、「生かされている」感覚が出てきませんか?まだそんな気がしない。という方は、ぜひ続きも読んでみてください。
でも、今日はこのへんで。今日もありがとうございました。
私がこの本と出会った場所 The Last Book Store:453 S Spring St Ground Floor, Los Angeles, CA 90013, United States